前回の続き(更新遅れました)で、いよいよ尾瀬ヶ原へ!!・・・
鳩待峠から山の鼻までの下りを終え、いよいよ尾瀬ヶ原へ出発です。ここからは、今までの下り坂とは違って平坦な湿原地帯になるので、歩きもラクラク。(今のうちだけなのですが・・・)
尾瀬一週のルートは、山の鼻〜牛首分岐〜竜宮〜ヨッピ橋〜牛首〜山の鼻 という予定です。
<MAPが入る予定>
いよいよ尾瀬ヶ原へ
【8:50】
山の鼻の山小屋の前の木々の間を抜けると、そこには見渡す限りの湿原が広がってきます。前方には、燧ヶ岳。そして湿原と青空。後ろを振り返ると、至仏山。遠くでは、鳥のさえずり。人工物は私たちが歩く木道のみ。都会では見ることができない絶景です。
この唯一の人工物である木道は、東京電力の自然保護活動により設置されているようです。広大な尾瀬が原に木道を設置し日々管理することは容易なことではないと思います。
私たちが尾瀬を楽しめるのもこういった皆さんのお力のおかげですね。
東京電力さんに感謝です。
広大な湿原を眺めながら歩き始めてしばらくすると、向かい側から歩いてくる中年女性ハイカーと言葉を交わすと。。。
「朝早く竜宮まで行ったのに、ニッコウキスゲ咲いていないのよー!帰って来ちゃった。。。」と
あららら、せっかくニッコウキスゲの咲く尾瀬をテーマにしたかったのに、咲いてない・・・
そうは言うものの、百聞は一見にしかずとも言いますので、自分の目で確かめるため先を急ぐことに。しかし、そんなことを言われやや心配の足取りに・・・
この付近には、「池糖(ちとう)」と言われる、池がいたるところに見られ、水面に映る空や山々が美しくもあります。
この池糖には、水生植物や水中動物、そしてカモなどが生息しており、風景のほかにこういった動植物の観察も楽しむことができます。
ようやく、牛首とよばれる、湿原に山が張り出している付近までやってきて、そろそろ牛首分岐です。
このころには、山の鼻を出発したときよりも日が高くなってきて、暑い日差しが降り注ぐようになっています。湿原には、頭上をさえぎる木々がないため、直射日光があたりますので帽子は必需品ですね。
いよいよ牛首分岐です!
牛首分岐からヨッピ橋方面へ
【9:40】 牛首分岐に到着し、ここでひと休み。休みながらルートを確認しつつ、先ほどの女性ハイカーの話で、『竜宮にはニッコウキスゲが咲いていない。。』ということだとすると。。。しばし考え、予定を変更して先にヨッピ橋へ向かい、そこから竜宮へというコースにすることになりました。
ヨッピ橋方面で咲いていることを期待です。
ここ牛首分岐には比較的大きめな休憩所があり、多くの人でにぎわっています。いろとりどりのトレッキングウエアを身にまとっており、山ファッションを楽しんでいるようでした。今はいろいろなブランドのトレッキング用品があるので見た目ももちろん機能もかなり優れているのでしょう。
私も出発にあたり、トレッキングシューズを購入したのですが、以前持っていた靴よりもかなり軽くできており、そしてなかなかかっこいい。おかげで、足取りも軽くここまで歩いてこれました。
こういう用具をそろえる楽しみもまたひとつですね。
【9:50】 牛首分岐の左方向へ。進路をヨッピ橋方面へ出発。
どこまでも広がっている湿原。自分が前に進んでいるかさえわからなくなる広大な場所ではあるのですが、次第に、遠くに見えていた燧ヶ岳が大きくなってくるのを見ると、ちゃんと前に進んでいるんですね。
東京でこんなに沢山歩くことないですが、きっと自然のなかだからこそ楽しんで歩けるのでしょう。。。
一歩ずつ歩いていても、周りが見えていないと進んでいることがわからなくり、自分の進む方向すら見失ってしまうのでしょう。人生もそういうものなのかもしれませんね。あ、道をそれてしまいました。
木道を歩く人は、竜宮方面へ向かう人の数よりも少なく、こちらもニッコウキスゲは咲いていないのか・・・とやや心配ではありましたが、しばらく進むとありました。ニッコウキスゲ。薄オレンジ色の綺麗な色の花が咲いています。
あちらこちらに、数本咲いていたニッコウキスゲですが、さらに進むと、一面オレンジとまではいかないまでも、まとまって咲いているエリアも点在し、夏の尾瀬を満喫。
青い空に緑の草原、そしてオレンジの花 なんともいえない色合がとてもステキです。
今年はすでにニッコウキスゲの時期を終えてしまいましたが、是非、夏の尾瀬へ足を運んでみてください。
つづきのVol.3 では、観察できた植物や風景をメインにご紹介いたします。
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