世界遺産に登録されている「日光の社寺」の二荒山神社の建造物のひとつ、神の橋と書いて「神橋(しんきょう)と読むこの橋をご紹介。
歴史ある貴重な建造物「神橋」
場所は、日光駅から東照宮方面へ向かう途中。以前に紹介した国道120号線の起点の交差点近く。赤く塗られた橋が周りの緑と絶妙に調和し、素敵な風景を作り上げています。
紅葉の季節もとても綺麗なんでしょうね。
この「神橋」が作られたのは奈良時代ともいわれ、古くから二荒山神社や男体山への交通に欠かせない橋でもあります。
今まで老朽化や洪水などで何度も修復され現在の姿になってたとのことです。
名前の通り神の橋「神橋」
この橋、有料ですが渡ることもできるんです。橋の手前に入場券を販売する二荒山神社の建物があり、ここでチケットを購入。(一人300円です)
橋へ向かうとはじめに鳥居をくぐります。
鳥居くぐった先には、昔の橋に使われていた器具や柱などが展示されていてこの神橋の歴史を一層感じることができます。
そんな歴史と神聖な雰囲気に包まれ、神橋へ。
と、その前に左側に、「なで石」と呼ばれる、まるい石が置かれています。
なんでも、この石をなでると心がまるく豊かになるといわれているようで早速なでなで。
橋へ通じる通路の右手には、橋がかかる大谷川(だいやがわ)の清らなな水の流れをみながら進みます。
遠くで見るよりもはっきりとした赤が目に飛び込んできます。
橋はわずかに弧を描き真ん中が最も高く盛り上がっています。ゆっくりと橋を渡りながら川の流れや周りの山々を見るととても気持ちが晴れやかに。
二荒山神社の結婚式ではこの橋をお二人で渡ることができるそうです。素敵ですね〜。
橋を渡り切ると、先には行けないようになっているので折り返して、橋を戻ってきます。
ふと気づくと、橋の両側に向かい合うかたちで祠が祀られてあります。
購入したチケットと一緒に受け取ったパンフレットによると、「橋姫神」という姫神様が祀られているとのことで、対岸の深沙大王と男女一対となり橋の守護神として橋と橋を渡る人を守っているという。
また橋姫様は日光の聖域との間を取り持つ力を持ち、良縁を結ぶ神様とされているようです。
結婚式でこの橋を渡るのはそういう意味なんですね。
補足ですが、神橋は日本三大奇橋の一つで、山口県岩国市の「錦帯橋」、山梨県大月市の「猿橋」と共に橋の構造自体もとてもめずらしい橋とのことです。
日光の世界遺産を訪れた際は、是非この「神橋」にも足を運んでみてください。